板場便り

肝香煎の芳醇な香りとともに味わう鮑のおこわ

 

松葉に刺したほくほくの零余子(むかご)や
ふわふわの厚焼玉子とともにこの器のメインを飾るのは
歯ごたえの残る蒸し鮑に優しく包まれたおこわ。

 

さらに注目していただきたいのが
この黒鮑のおこわに振られている粉末!
何の粉だと思いますか?

 

この粉は…肝を焙煎して粉末にした肝焙煎。
江戸時代には湯に溶かして飲むことでその薫りを味わったとか。

 

焙煎された香ばしさと肝のほろ苦さはまさに大人の味わい。
おこわをそっと口に運べばもっちりした食感とともに
肝香煎の風味も口の中へ一気に広がります!

 

香り、味わい、食感と様々にお楽しみいただける進肴。
是非皆様にご賞味いただきたい一品です。

 

Written by Web担 まつい@欽山

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